離職後に発行される「離職票」(失業手当受給時に必要となる書類)について、現在は会社から本人に渡していますが、マイナポータル経由で本人が直接取得することが可能になります。
※厚生労働省リーフレットより
直接会社が送る必要がないのでとっても便利!なのですが、いくつか注意点があります。
マイナポータル経由で離職票を受け取るための注意点
マイナポータル経由で離職票を受け取るためには、以下の条件を満たしている必要があります。
①退職にあたり、電子申請で離職手続きを行っていること
②マイナンバーが、雇用保険の被保険者番号と紐づいてること(※)
(資格取得時にハローワークにマイナンバーを提出していること)
③本人がマイナポータルと雇用保険WEBサービスの連携設定を行っていること
注意事項
便利なだけではなく、注意すべき点もあります。
①マイナポータル経由で離職票が発行された場合、会社宛てに離職票2の控えが届きません
※まれに離職理由がハローワークにて変更されることがありますが、会社側では把握できません
②本人がマイナポータル経由での離職票発行としているのか、従来通りの受取方法としているのかについて、事前に把握できません。(手続きを行って初めて判明する)
少なくとも、当面は2016.1.1以降の入社の人で、資格取得時にマイナンバーをハローワークに提出している人、が対象者となるでしょう。
なぜなら、資格取得時にマイナンバーをハローワークに提出するようになったのが2016.1.1~であるため、それ以前に資格取得した人については、ハローワークにてマイナンバーとの紐づけがなされていないからです。もし紐づけを希望する場合は、会社経由で「個人番号登録・変更届」の提出が必要となります。
細かいオペレーションについてはまだ明らかでない部分もありますが、しばらく退職者の手続きには注意が必要となりそうです。