2.健康診断の受診率があがらない!

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2.健康診断の受診率があがらない!

社内の健康診断の受診率があがらないことに悩むリカ

健康診断の予約についてはリカが毎年社員全員分行い、各自に日時をメールで連絡していました。でも、いつも受診しない社員がいるのです。予約変更についてもリカが手配するなど、きめ細かい配慮をしていたつもりでした。なのに、受診率はあがらず、何回催促しても受診してくれるどころかメールの返事もありません。

「そういえば、この間ユウコが「衛生委員会」って言ってたな・・・。
行き詰ったリカは、衛生委員会の場所で相談してみることにしました。

登場人物

 リカ:ソフトウェア開発会社のひとり人事
 立花さん、青山さん:衛生委員会メンバー

やらないのは、知らないだけかもしれない

リカ「健康診断の受診率が低くて困ってるんです。受診していない方にはメールや電話で連絡するんですけど、なかなかつかまらなかったりで・・・。」

するとメンバーの立花からこんな声があがりました。

立花「え?健康診断って、受けなきゃいけないの?」

リカ「・・・・え!?」

立花「だって、あれって会社の福利厚生だから受けなくてもいいんじゃないの?だったら業務優先だし。大体自分の健康について会社で面倒みてもらわなくていいし。」

どうも、会社が行う健康診断について、よく知らなかったようです。

リカ「会社は、年1回社員に健康診断を受診させなければならない、って法律で決まってるんですよ。労働基準監督署への結果報告義務もあるんですよ。」

続けて説明しました。

リカ「それに、健康診断でみなさんの命が守れることだってあるんです。例えば、過労死と高血圧には密接な関係があるという報告があります。健康診断で高血圧ってことが分かったら、会社だって時間外労働を減らしたりといった配慮をすることができますよね。皆さんに、健康で長く活躍していただきたいんですよ。」

立花「そうだったんだ~~。ただのおせっかいかと思ってたよ。」

・・・え、知らなかったんですか?そういえば、ちゃんと伝えたこと、なかったかも。。。。

それって、人事の思い込みだったかも

この際なので、リカはメンバーに聞いてみました。

リカ「健康診断を受けるにあたって、負担に感じることはありますか?」

立花「予定変更する時、いちいちリカさんにお願いしなきゃならないの、面倒でついほったらかしにしちゃうんだよね。リスケのリスケなんかも言いにくいし。あれ自分でできないの?」

リカ「も・・もちろん自分でもできます!!」

 親切のつもりが、かえって他の社員にとっては重荷になっていたのです。リカとしても、健康診断の予約変更は負担の大きい作業でしたので、自分でやってもらえるならむしろありがたいです。

人事からのメールは読んでもらえないの法則

別のメンバーからも意見が。

青山「メールで日程送ってくれてるけど、後で見るつもりがメールどこ行ったか分からなくなっちゃうんだよね。」

やっぱり人事からのメールは読んでもらえてないのね。とがっくりするリカ。

リカ「じゃあ、どういうのがやりやすいですか?」

青山「そうだな~~。 共有の「総務フォルダ」に一覧表でもいれといてよ。そこならしょっちゅう使うから忘れないし。」

一同「そっちのほうがいい!」

リカ「え~~!そしたら、自分の健診予定が全社員にまるわかりだけどいいんですか?」

青山「そんなの誰も気にしないって。むしろ仲間の予定も分かるほうが業務上スムーズじゃない?」

一同「うん。うん。」

それまで、健康診断の日程は個人事情に配慮して公開しないよう代々先輩から引き継がれてきましたが、当の本人たちは全然気にしていなかったようです。そうであれば、リカの作業も大幅削減されますし、一石二鳥です。聞いてみてよかった!

リカは早速この日の内容を議事録に記載して周知しました。

人事のいうことはきかないけど、仲間のいうことはきく。の法則

そして数週間後・・・何度言っても健康診断を受診してくれなかった社員が、照れ笑いしながら報告してくれました。

「いや~、立花さんに、受けろって言われちゃったから行ってきましたよ(笑)。あれ、受けなきゃいけないんですってね。」

 人事の言葉はきかなくても、仲間の言葉はきくということもあるのですね。仲間同士の相互作用も働いたようです。

その後リカの会社では健康診断の受診率が上昇し、さらにリカの事務作業も大幅に軽減されることとなったのでした。

社員の意見を「聴く」ということ

 もちろん、この対応が他の会社に当てはまるとは限りませんし、異なる場合もあるでしょう。しかし大事なのは、社員に「聴く」、そして「参加してもらう」ということです。今回の運用変更も、リカが勝手に決めたことだったら、全く的外れだったかもしれませんし、反発を受けたかもしれません。でも、社員の意見を反映したことが、結果につながりました。

人事の施策は、自己満足に陥ってしまうことがあります。衛生委員会が双方向コミュニケーションの場として、動きはじめました。

衛生委員会とは

従業員の健康、衛生などについてみんなで話し合う会。従業員50人以上の会社で月1回開催すること、議事録を周知することが法律で義務付けられています。
詳しくはこちら(厚生労働省HPへのリンク):
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/faq/10.html

※この物語は、事例を元にしたフィクションであり、実在の人物とは関係がありません。

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